ユーモアとジョークは別
人が笑うことと、人を笑うことは別のこと。
グリーフの世界でもユーモアは大事に扱われる。
デーケン先生は❝にも拘わらず、笑うこと❞
そうお話していた。
こんな文章を記しておられます。
「私の母国ドイツには「ユーモアとは《にもかかわらず》笑うことである」
という有名な定義がある。
これは、自分はいま大変苦しくつらい状態だが、それにもかかわらず、
相手を少しでも喜ばせようとほほえみかけるやさしい心づかいが、
真のユーモア精神だという意味である。」
似ている言葉だが、ジョークは人を笑うこと。
特に誰かの変えられないことを笑うことは、
嘲笑であって人を貶めること。
ユーモアは人が笑うこと。
何より人の苦しみに添う想いを、
自分の内に感じること。
日本でもここを押さえた大人が増えたら、
それだけでもいじめは減るんじゃないか・・
と考えたりもする。
私もときに思いやりが足りず反省するが、
そんなときに気付くようになれただけでも成長したかな。
今でも、自分の至らなさを知ることがよくある。
決して誰かを喜ばせるためのものでなかったと知り、
相手を思いやることを考え直す機会になる。
そのくらい大事なエッセンスが、
笑いという言葉には詰まっていると思う。
人が繋がっていく笑いを共有したい。
涙が溢れても、どん底だと思っていても、
にも拘わらず笑える力も人にある。
最初は心の底からじゃなくともね。
この方がくれたメッセージは今もよく話している。
楽しいも、悲しいも・・
泣いても、笑っても私達は誰かを想って生きている。
自分だけの笑いでないこと。
ここは手放さないで欲しいの。
2019/06/29 | カウンセリング紹介, グリーフとの向き合い方, 繋ぐ・繋がる インナーチャイルド, カウンセリング, グリーフケア, セミナー, 予期悲嘆, 気付く, 看取り, 自分の在り方
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