未来への芽
このところいらしていた方が、
芽が出るのが早くてびっくりだった。
私の言う芽というのはMさん曰く、
❝新しい生き方❞と❝本当の自分❞のこと。
❝だって、女房が死んじゃって・・
同じようには生きていけないもんな。❞
そう、大切な人をなくすと同じように生きられない。
そんな感覚を持つ方は多いだろう。
苦しい、寂しい中でいろいろな発見をされていく。
私の言葉にも素直に頷いて、耳を傾けられる。
その生き方の芽というのは、
生活の仕方ではなくて死生観のようなものだと思うの。
いのちに触れて気が付くもの。
Mさんの話はいつも決まった言葉から始まる。
❝女房が死んでからさ、~❞と。
今はここが起点のように思えるのだろう。
そんなMさんにこんなことをお話した。
今はね・・
奥様とお別れして気が付くことがあると思うでしょ。
でも、実はは奥様と愛を育んだ中で得てきたことですよね。
だから、本当のスタートは出逢いから。
もう少し落ち着いたら、
きっと始まりは前だったと気が付くのかもしれないね。
未来への芽は先にあるんじゃなくて、
人が歩んできた中にあるのだと思う。
触れたことがないから、
今見えてきていないだけ。
「女房の遺産てことなんだな。」
そう、未来でなくて、過去にある。
言葉にこう書いてしまうとすんなりに見えるが、
辿りつくのはしんどかったと思う。
ivyに探しにきてくれて、ありがとう。
これまでの想いとともに、
未来への芽を大事に育てていきましょうね。
2017/04/16 | カウンセリング紹介, グリーフとの向き合い方 カウンセリング, グリーフケア, 御家族から教えて頂いたこと, 気付く
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