願いを込めて。
予期悲嘆という言葉をご存じですか?
大切な人をなくして抱えるグリーフは、
なくした後ととられがちなのですが・・
喪失を意識したときからの、
「予期悲嘆」という概念もあります。
予期悲嘆て少し認知されてきたのかな。
このところ、検索されているみたいです。
ただ・・
予期悲嘆の定義って明確にはありません。
“喪失を感じたときから”
現実と一致していないこともあります。
もう少し補足すると・・
例えば余命について、
ご本人が感じてなくともご家族が感じることもありますね。
逆もあります。
ご本人が❝もうそろそろ❞と思っても、
ご家族はなんとかまだまだ頑張って欲しいと思う。
そうすると、予期の時期とは感じていない。
上のふたつは余命宣告されるような疾患や、
状態のときにどちらも起こっている現象ではないでしょうか。
ivyにも予期悲嘆でいらっしゃる方がいます。
が、親御さんを想っての方が多いかな。
伴侶やお子様のときは、
喪失を認めたくない気持ちがあるものね。
病院のスタッフも支えてくれていると思います。
それでも生き抜く人を見つめていくという、
心の作業には様々な感情が伴うことでしょう。
近年は特に年齢を重ねてから、
初めて経験することになってきています。
これまでの体験の応用という訳にいきません。
途方に暮れてivyを訪れてくださる方も多くいます。
願いを込めて、いのちを見つめる。
自分に何ができるだろうか。
いや、側にいるしか出来ない。
そう知っても、心がざわつく。
どうにもならない。
そう想うとき・・
語ることが大事なんだよ。
私達は人生において、
正解のあるか知れないことにいくつも遭遇します。
正解って結果や行動に求めがちです。
結果は全てが思い通りにはいきません。
行動でなく、
そこに至るまでのプロセスが大事。
語ることで見つかるものは、
人生においてかけがえのないもの。
その糸口は心の中にある。
想いを込めた、そこを辿るんだ。
そこから残された時間に願いを込める。
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