自己との対話が苦手な人は・・
ダイアログという言葉が注目され、
定着に近づこうかとしております。
対話という意味の言葉です。
本当はどんなことかまでは、
もう一息の気持ちがします。
会話と何が違うのか、
人と話すことで何が起こっているのか。
そう聞かれたら答えられる人は多くないかも。
カウンセリングも対話の一種です。
特にグリーフカウンセリングはその要素が高い。
一番の望みは大切な人と生きていきたい。
もう少し一緒に居たかった。
また会いたい、やり直したい。
通常のカウンセリングのような問題解決型では、
対応できない・・もう叶わないことだからです。
いのちを見つめる中で、
喪失の体験は人の範疇を越えた願いも持ちます。
そして、
これまでの人生の経験だけで対応できない。
太刀打ちできない感覚をお持ちになることでしょう。
私もかつて人生が崩れていく感覚を持ちました。
それがグリーフという概念を知り、
腑に落ちていくことで心の底から湧く想いに辿り着きました。
起こったことは変えられない、
しかし一緒に生きた時間を自分の人生に組み込んでいく。
自分の人生の再構成をしていくことが出来ます。
そのひとつが自己を見つめ、
対話をしていくということです。
そこに尽きるということもあるのですが、
日常でこのことをしてこなかった方が多いのです。
だから人を前において、
語ることが大事になります。
私と出逢う方は、
私に語るようで自己と対話をします。
ここまで読んで下さった方は気付くかな。
これは日常でも同様なポイントでもあります。
起こったことと他人は、
自分の思い通りには動かせないのですよ。
動かせるのは自分自身です。
そこで想いを語り、
言葉にすることで気付く。
自己の概念を更新していくのです。
自己との対話が苦手な人は、
カウンセリングが向いています。
安心が保たれた環境で、
自己の可能性を見つめていきます。
ひとりで苦しいままにいることもない。
私でよければ御一緒に。
ともにこの時代を生きてきたのですから。
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