知って欲しいことをいくつか。
大切な人やものをなくすときの反応である、
グリーフをお話する上で知って欲しいことを。
もちろんグリーフという概念と、
グリーフケアに関しても知ってほしいと思うのですよ。
なにしろ、
「グリーフケア~はじめの一歩」のときは、
3時間掛けても❝もっと聞きたい❞となる分野です。
ただ短い時間のときは丁寧に説明できません。
とても繊細なところですから、
ここがいつも悩みどこなのです。
2017年10月28日 小児脳幹部グリオーマシンポジウムでは、
こんな視点からお伝えしました。
・喪失、グリーフにおける共通認識がないこと。
(あると思われているが、皆自分の中で捉えていること。)
・予想以上に大人は悼みと痛みに寄り添えない現代の課題
・大人がタブー視することで、
こども達が表現できないことがあること。
で、いつもここで課題になるのが・・
グリーフって人それぞれということ。
私もよく、
「人によって違いますもんねぇ。」
と終わりにされることがあります。
そう・・
人によって違うけれど、
だから分からないとか難しいって手を放されちゃう。
ここはとても切ない気持ちがします。
だって、それを言ったら・・
誰ひとり同じ人生の人などいないのですから。
痛みのことは難しいという理由だけでないんだよね。
誰もが自分の痛みにも触れるから、
ときに手を放したくなるのだと思います。
痛みに触れるのは怖さも伴うものです。
知って欲しいのは、
状況とか現在のことを共有するのではないということ。
人には生きる中でいろんな痛みがある。
その中で様々な想いを抱え、
それぞれの人生を生きていくのだということ。
形や見え方は異なれど、
誰しもが生きる痛みを胸に抱いて生きています。
そこに先ず一緒に立って欲しい。
自分の痛みを感じられる人であってほしい。
人と自分との違いで、
区分けをしないでいて欲しい。
人の痛みはそれぞれながら・・
だから通じ合えないとイコールではないと思います。
これが一番伝えたいこと。
2017/10/30 | グリーフとの向き合い方, セミナー グリーフケア, セミナー, 気付く
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