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浜田廣介童話集~本の紹介

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童話というものは、こどもの頃にはよく読みますね。
児童文学の一種でもありますし、
言葉も内容も易しく書かれています。

大人になると読むことが少なくなるのはどうしてでしょう。

 

難しい字や内容も理解できるようになったから?
易しい教えでは満足できなくなったからかな?

 

私は大人は何か知っているように思ったり、
知らないことを想像できなくなるからのような気がします。

 

 

童話はお話を楽しみながら、
その世界に憧れや創造性を育てられます。
自分が抱いた想いと内容がリンクして、
その中に教えや慈しみの心が芽生えます。

現実にはない世界のことも描かれます。

 

先日は同じ作者のこのお話をご紹介しました。

 

泣いた赤鬼~本の紹介

 

大人になるにつれ、
想像の世界と現実やこの教訓は知っていること・・
現実に目に見えないことは、これはお話の世界のこと。

無意識にでもそんなふうに捉えがちで、
こどもの頃のような素直な共感が減るのかもしれません。

 

実際の私達はどうでしょう。

 

こどもの頃よりたくさんの知識や概念は持っています。
共感する心も持ち合わせています。
いろんなことを確かに学んで大きくなりました。

それ故に忘れていることや知ったつもりになること、
それで全て解決できるような錯覚を起こすことがあります。

 

 

目に見えないことや、
知らないことを想像する力は失くしつつあるのかもしれません。

 

 

この童話集の中に、
「町にきたばくの話」
というお話があります。

ばくは夢を食べようとある家に行くのです。
そこで、こどもをなくしたお母さんの悲しみに触れます。

ばくは自分になんとか出来るものはないものか、
そう想いを巡らせるのです・・

 

自分が役に立ちたいとか、
そんな次元ではなく・・ただただ人を想う気持ちで行動します。

私がテーマとして取り組んでいる喪失や、
大切な人をなくしたときのグリーフという反応のことを、
現代に伝えるとき。

❝何をしたらいいのか❞❝何が必要なのか❞
そう問われることが多いのです。

 

❝そのような方の力になってあげてください❞
そんな言葉を頂くと(もちろん好意ではあるのですが)
違和感や虚脱感を感じることもあります。

 

 

大切な人をなくすということは誰もが遭遇すること、
けれど何故か現代では遠く扱われています。
自分事以外のこととして扱われます。

何かしなくとも、出来なくともいい、
このばくのように想いを寄せていくだけなのです。

そんな心を思い出していきたい。

 

 

私達にはきっと戻る原点がある、
そんな大きなことに壮大と思いつつ・・
忘れかけているだけならば可能性もある、
また想いを新たにする一冊です。

 

それぞれの可能性を信じていけると思う、
この春の始まりにご紹介します。

どうもメジャーでないけど、
「町にきたばくの話」は是非読んでみてほしいから。

浜田廣介童話集 (ハルキ文庫)

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