読書の時間に。
私達は本を読む。どうしてだろう?
知らないことを知れるからかな。ー知識?情報?
自分の考えや生き方を整頓するため。ー指針?手段?
リラックスもあるか。ー癒し?
経験出来ない世界に入りこんじゃうとか。ー冒険?
他にも、気分転換とか息抜きとかいろいろな理由はあるだろう。
私は小さい頃、おもちゃを買ってもらえなくて。
(小学生になったら、おもちゃは買わないものだという教えを信じてた。。
純粋だったのよ、周りの子は持ってたのにね。)
本は買ってもらえたし、図書館に通った。
本を読んでいると、祖父母が褒めてくれたりして嬉しかった。
「聡子は、本を読むのが上手だね」とかね。
それで、読書の世界にハマっていったと思う。
そんなことで、自分も形づけられていくものがあった。
外に行くより、本を読んでいる方が好きだった。
グリーフを抱えたとき、私は本が読めなくなった。
数年間だったけど、それも喪失だったなぁ。
何故かはわからなかったけど、
集中力もなくなったからか。。
活字を読んだから、
何になるんだろうかという無力感もあったと思う。
小さい頃から信じていた、
本は役に立つって想いが崩れたのかもしれない。
現実の苦しみに、
言葉が対処できることなんてあるのかと。
今は、またたくさんの本に触れる。
先日も紹介した詩人の長田弘さんの言葉。
「一人の日々を深くするものがあるなら、
それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、
どれだけ多くの言葉でではない。」
そうね、
私達は言葉だけを求めているのではないだろう。
その時間、想い、自分を形どるもの。。
いろいろな想いから欲するものを、
本や活字に求めていくのかもしれない。
ivyにいらっしゃる方の中にも、
本をたくさん読まれている方も多い。
なんらかの答えを探して、求めて、の本だと思う。
今は情報なら、ネット上に溢れている。
しかも、便利だ。すぐ様々な情報が手に入る。
それだけでは満たされない想いが本にはある。
それにネットでは、
知らない言葉は自分の検索の候補に挙がらない。
検索は言葉をいれないと検索できないという、不便さもある。
言葉にならない想いは、検索候補にすら挙がらない。
人生の深さを置き換えてみると、
やはり読書の時間にあるのかもしれないと思う。
読む時間、手触り、表紙の装丁、
帯の言葉なんてのも、私は大好き。
多くのものがその時間を支えている。
そう、決して多くの言葉でない。
様々なものからも、伝わっている想いがある。
本を手にするということは、
自分の奥にある大切なことに触れる時間なのだと感じる。
だから読書の時間に、少し切ない気分になるのかも。
ここまで書いて思った。
だから、本棚もお気に入りのものが好き。
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