看取りは何がいいだろう?
看護師の夜勤バイトの施設が、
このところ看取りをするようになった。
時代の流れでもある。
病院に長く入院できなくなって、
施設に移る人が増えてきた頃から予測されていた。
在宅が推奨されているけど、
家で看取ることを躊躇する人は多いだろう。
これからはもっと病院のベッドは削減されていく。
多様な場所で看取る場面がでてくるだろう。
先日お看取りをしたあとに、
大変だったねとかたくさん声を掛けて頂いて。
まぁ・・
そのままの意味なだけではなく、
労いの言葉だったりもするのですが。
ただ間違いなく、
“大変でしょう”の中には、
当たらない方がいいでしょうみたいな意味のこともあって。
そういわれると、なんとなく反発しちゃう。
病院のときと違って、
ほとんどの施設は看護師ひとりで看取るだろうし。
医師もその場にいないことが大半。
時間だけ伸ばす処置をしないから、
ひとりでも業務としては問題ない。
けれど責任は重大だから、気が張るのは確か。
で、先日“大変だったね”と言われた後に、
「大丈夫ですよ。
好きなんで・・好きも違ういい方ですけど」
と上手く説明出来ぬまま話しつつ、
の中でそういえば“助けたいと思って看護師になったのに”
と自分で書いたことを思い出した。
そうだった。。
看取りはつらくて、悲しくて・・
どうしようっていつも思っていたのに、
ゆるやかに見送れてる自分がいた。
(方針がまだ未定の場合はまだ別です。)
こどもと老人では違うでしょう?
そう言われるだろうか。
今感じていることは年齢ではないの。
上手く書けるか分からないけど。
いのちを全うしていく人と、
最期の時間を少しばかり一緒に過ごさせて頂くということ。
やりきって、生き切る姿を見せて頂くことへの感謝。
先に生き抜いていく方への敬意。
全てが教えで、全てがメッセージだ。
私は医療者だからというだけでない理由。
看取りという場に在る自分。
同じく死に向かって生きるひとりとして。
大切な人を看取る方へ、
その場に寄り添う医療・介護現場へ、
こういうことを伝えていけるといいと考えている。
タイトルの❝いいだろう?❞は、
適切な言葉が現時点で見つからなかった・・
そのうち変えるかもしれません。
今日のところはその点はご容赦ください。
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