涙の迷宮

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涙は不思議です。
機能としても、役割としても。

眼を守る以外の機能もある。

感情と同じくして、
泣く・喜ぶときに涙を伴う。

大きな感情の揺れとか、
動きと連動しているわけです。

悲しい場合、
カタルシス効果なんてのも言われます。

これはこれで証明されているのでしょうが、
たいていは泣いているうちになんだか分からなくなる。
なんてことが起こっていたりします。

むしろ涙がでるときに、
気持ちの整頓なんてできないもの。

出来るならまだ余裕あるね。

涙が溢れだすときは、
想いが湧き出て止まらないとき。

苦しい想いとか、
どうにもならなさを感じてしんどくなる。

私達は涙の迷宮で、
何を探していくのだろう。

涙の形

“泣く”を“聴く”ということ。

涙の迷宮はどこかと繋がっている。

もしかしたら・・
思わぬところに出口があったり、
出入りは自由なのかもしれないし。

「この迷宮は一生抜けられない。」

かつて私が思っていたこと。

抜けても大丈夫だったよ。

迷宮にいなくとも、
大切な人は大切なままだった。

そして受け取るものがたくさんあった。

なんなら顔を上げてみたら、
天井は開いているのかもしれない。

いつでもおいで。

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