想い出の宝箱
先日ご紹介した本の中に、
グリーフカウンセリングに触れた節があります。
この本の初版は1998年、
私がグリーフという言葉に出逢った頃です。
この頃にはまだグリーフケアという言葉はなかったと思います。
(因みにグリーフケアは日本での造語です。)
1990年代の終わりに少し異なる分野の本に、
グリーフカウンセリングが登場していたことに感激しながら。
不思議なご縁で私のところにやってきた一冊です。
さて、飯田史彦さんはこの本の中で、
ウォーデンを引用しながらこんなことを伝えています。
それは人が悲しみを想い出に出来る能力です。
そこに後から価値をつけていく。
このことを想い出の宝箱と記しておられます。
確かに人には物語を創り、
意味付けをしていく能力?特性があるようです。
そして、それに気付く能力があります。
ただ、私が感じるに・・
それは後付けの何かではありません。
人には最初からなんらかの意味があり、
出逢いも別れもそのひとつではないでしょうか。
早い別れは本当につらく、切ないものです。
こども達とのお別れは未だ私に納得できることはありません。
でも・・それでも大切な人に出逢いたい、
そんな想いを持って生まれてくるとしたら。
巡り会いという奇跡が悦びであることが腑に落ちるでしょう。
想い出の宝箱は自分にだけあるのではありません。
巡り会った人、
それぞれに想いでの宝箱があります。
そして・・
既に胸の内に持っているものです。
入っているのは単なる想い出だけでなく、
あなた自身の生きていく力ですから。
私はそう信じています。
2019/06/14 | グリーフとの向き合い方, セミナー カウンセリング, グリーフケア, グリーフケア~はじめの一歩, セミナー, 予期悲嘆, 気付く, 看取り, 自分の在り方
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