今宵のとばり
とばりって帳という字が一般的かな。
他の字もあるようですが、
遮るとか隠すとかそんな意味でしょうか。
けれど何故だか幻想的な表現にも感じます。
それはきっちりとした分断で、
覆うような柔らかさを感じるからかなと思います。
もうひとつは和歌に使われた表現という、
イメージが浮かぶからかもしれません。
ただ状態を表すよりも、
心情が風景のようになる様なのでしょうね。
私達の心には真実があるけれど、
全てをさらけ出すことはなかなかありません。
曖昧ゆえに明確に出来ず、
明確に感じられないがゆえに言葉に出来ず。
自分でも感じ切ることに戸惑いも、
躊躇いも生み出されます。
とばりの外の音が聞こえたり、
気配が気になったりするかもしれません。
それを感じているのは自分の心です。
とばりの内側に自分がいる。
今宵、自己のとばりを感じてみよう。
私はどこにいて、今何を感じているだろう。
いかに問いを持ち、佇んでいるのだろう。
闇が怖かった頃、感じられなかったこと。
今だから信じられることが、
とばりの内側にはあるはずなんだ。
なにを願って生きていこうか。
とばりは優しい、
誰かを想って今宵ここにいるのだから。
Penguin boyさんの写真
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