人は願う、ともに。

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人はどんなときも願うものだろう。

寂しいときも、切ないときも、
大切な人を失うという体験をしても。
その反応であるグリーフを抱え、
生きる力を持てないように感じても。

それは欲張りとか、
弱くて強くなりたいからとでなくて・・

人は幸せに生きたいからなのだと思う。

自分以外の誰かも幸せであったらいいな、
そう願う気持ちがあるのだと思う。

現代の日本では信仰も薄く、
教えてもらった訳でもないような気がします。

本能でしょうかねぇ。

もしかしたら“願う”ことがミッションで、
“幸せ”って後付けなのかとも疑っている。

だって、“幸せ”ってなにか難しいでしょ。

その時々の幸せは経験しているけど、
人生通しての“幸せ”はまだ途中経過なんだよね。
すごく漠然とした、
というかふんわりとした現実なわけです。

でね、それでも人は願いたい。
もしくは、願うという想いを共有して繋がりたい。
ということなのではないだろうか。

そんなことをこのところ考えています。

自分の人生を自分らしく生き抜く、
そこでの出逢いと別れを大切にしていく。
そのために“願う”という意識はある。

“幸せ”を願っているのではなく、
願うという繋がりが幸せなのかもしれない。

そう考えると・・
自分も他人も大分近くて、なんだか安心できる気がする。

この時間をともに生きているということ。