2019年6月グリーフケア～はじめの一歩　ご感想

グリーフ・喪失の入門編として、
2013年から続けているセミナー形式の場です。

小さな場ですが私は大事に思い、
開催しております。
今回もそんな想いを受け取って頂き、
とても嬉しく思います。

以下、御感想です。
心のこもった文章を頂いたので、
ゆっくりご堪能ください。

50代　女性

●本日の意見・感想

参加前は3時間の設定を長いものと捉えていましたが、
実際には多くのコンテンツをご提供いただき
物足りないくらいでした。
参加費用の設定を先生はあえて
「高く」しているとお話し下さいましたが、
私は参加以前より、初めの一歩を踏み出すために
「安く」されているのだと思っていました。
傾聴して尚、その思いは強まります。

セミナーとして開催に至られるまでのプロセス、
培ってこられた独自のスキームや
会場費、人件費等含めまして「お安い！」
と言い切れます。

入門編として講師紹介、
グリーフや悲嘆そのものについての解説、
グリーフケアの必要性、
「喪失」の捉え直し等、
多岐にわたるテーマがバランス良く盛り込まれています。

いわば浅原亭の「グリーフ松花堂弁当」的な役割で、
興味を惹かれた一品から再び足を運び、
さらに別のお料理を味わいたくなりました。
いい意味での物足りなさを感じました。

●持ち帰ったものと先生へのメッセージ

ワーキング１のロスラインからですが、
自分にとっての「喪失」を見つめなおすことに繋がりました。

かけがえのないものを失うこととはどんなことか、
取り返しのつかない失敗とは何なのか。

自分にとってのかけがえのない存在と
資質について改めて見直し、
今後の限りある時間（特に健康寿命）内で
どう大切に向き合って行くのか
考えるチャンスをいただいたと思っています。

また先生については、
対話を大切になさるのは看護師時代に遡るのかなと思いました。

時間に追われるのが当たり前の現場で、
それこそ点数に加算されない部分にエネルギーを
注ごうとされるご姿勢は、
ときに軋轢を生じさせることもあったのかも…など
いろいろ妄想しておりました。
しかしその何気ない、先生からみた「当たり前」のご対応が
どれだけ患者さんの心をほぐし、
温めてこられたかは容易に想像がつきます。

（時間の限られた現場で、患者さんやそのご家族に対して
医療従事者側が慣習的に「当然のこと」
「いうまでもないこと」と扱われることが
利用者側にとって取りつく島もない、
小さな断絶や遠慮を積み重ねてしまう経験を
私も随分味わってきました。）

グリーフに関する情報が何もない時代から、
ご自身を貫かれましたこと、感銘致します。
私はそこまで面倒を請け負って表現したいことがないもので…
先生の静岡愛に基づく、
ここちよいお看取りの場が現実化されますよう、
ひそかに念を送り続けますね。

●気づいた点

今日参加させていただいたおかげで、
喪失の意味を改めて捉え直すことが出来ました。

＝先生の守備範囲の広さに気づかされた、
ということでもあります。

普通、「グリーフケア」と耳にした場合、
第一に思い起こすのは
やはり大切なひととの死別にまつわることだと思うのですが、

ivyは死別だけではなく、
広義において大切な資質を失ったことから
生じるさまざまな困難について気軽に相談できる窓口である、
ということがもっとアピールされたらいいな、と感じました。

以上、感じたままを書き連ねました。

ご感想の掲載への御了承をありがとうございます。
フリー素材として使ってください、
というユーモア溢れる一文がお人柄を表していて・・
グリーフ・喪失というともすれば切ないテーマから、
このような出逢いとご縁を受け取れる私達は
幸せ者だと思っています。

そして尚一層のこと、
またここからを真摯な想いで歩んでいこうと。

出逢ってくださり、ありがとうございます。

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