2016年6月 看取りケア合宿 ご感想1
看取りケア合宿セミナーのご感想です。
大切な人をなくすとき、御自身が生き抜くとき、
そこに一緒に想いを抱え、それでも微笑んで支えてくれるような、
佇んでくれる医療者や介護現場の方がいたらと思いませんか?
ワークごとに感想があるので、たくさんのご意見があって。
今回はアンケート用紙のままでなく、
私の言葉を使ってお伝えしようかと思います。
40代 女性 看護師さん
血液内科(白血病などを担当する科)勤務時代、
助けたいのに助けられない、もっと生きて欲しいと願い、
時間がないと分かっていても口に出すことも出来ず。。
どうしたらいいのだろうと思い悩む日々だったそうです。
でもそのときがあるから、そのときの出逢いがあるから、
今でも看護師を続けているのだと思うと。
自分にできることを探して、患者さんの時間を大事にしよう。
そう思って勉強したい、知りたい、と言って参加してくださいました。
セミナーが進む中で、
「思いだしたことがあるんですけど・・」
そう遠慮がちに切り出して、
今まで出逢った患者様やご家族のことを思い出していましたね。
一方的に講義を聞くのでなくて、
こんなふうに対話をしながら看取りのことを学べるなんて。。
自分の迷っていたことを肯定してもらったり、
他の意見を知ったり、とても嬉しい。
そうも、話して下さっていました。
セミナー後のご感想にはこんな言葉が綴られていました。
↓
看取りを通して行き詰まり、本当にこれで良かったのか?
もう少し何とかなったかもしれないと悩むことが多かった。
今回セミナーに参加して“よい看取り”って何だろうと、
いのちや尊厳やその人らしさについて学んだ。
ひとつひとつの言葉を掘り下げて考えることで、
今までの視点とは違う拡がりある視点に気付けたと思う。
“死”というと身構えるだけだったけれど、自然なことであり、
死にゆくことを見つめる、支えるという心持になった。
その人らしいをまた拡がった視点でみることで、
その人を大切にすることにもつながるのではないかと思った。
楽しい、美味しい、とてもいい時間でした。
ありがとうございました。
これまでもね、十分やってこられたと思うんです。
それでも、この方が最初に仰っていました。
「生を全うしようとしている人に毎日接している。
答えはないから、どうしたらいいか分からなくなる。」
その通りだと思います。
正解なんてない、でも気休めにやるだけはやった、
そんな言葉では収まらない気持ちが湧いてくる。
しんどかっただろうなって。
その中でも患者様から受け取るものもあるから、余計に。
受け取ったことを活かしていきたいのにって。
そうだ、言い忘れちゃったことがあるの。
今回の成長は大きいと確信してるけど、
まだ現実は何も変わらない。
でもね、また患者さん達が表現してくれるのだと思う。
そのいのちの輝きを今まで以上に受け取るから。
その自分に気付いていくから。
2016/06/09 | グリーフとの向き合い方, セミナー グリーフケア, セミナー, 看取り
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