深めて、芽吹く。

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必要なのは足し算じゃない。

そんなことに気付いたのは、
足しても足しても埋まらないと気付いたから。

足りないものを探さなくていいの。

で書いたおひとりも、
“大きな穴が埋まらない”そんな表現をしていましたね。

きっとある程度、グリーフを味わったら・・

上側に足していくより、
自分の心を深めていくことが必要なのだと思う。

苦しさにまみれて居ることが、
グリーフを味わうことでなくていい。

後悔や罪悪感や、自責の念は湧いてくるけど・・

自分のしたいことは、そこに留まることではないでしょう。

人は抜けだしたいと感じるのだと思う。

だから・・
ときに❝そのままでいいのですよ❞という言葉が苦しいこともある。

「このままが嫌だから、ここへ来たのです。」

「悲しみより、孤独が苦しい。」

そう口々に仰った方がいて・・

ひとりきりで佇んだままなのは、
より苦しいことだったと私も思いだしたものです。

ひとりじゃないはず。

それは佇むことでなく、深めていくことだった。

今の私にはそう思えるのですが、
渦中にいるときはただの苦しみにしか思えないこともあります。

当時は本などを見れば、
苦しみが大事なように書いてあって・・
どうしたらいいのかと途方にくれたこともありました。

芽吹くという可能性を一緒に信じていける。

何よりこの光を信じられることがあるといい。

散りばめられているの。

大切な人と過ごした時間の中にあったもの、

今から生きる中に散りばめられているもの、

一緒に見つめていけたら・・

きっと人生の中で深めていくことができて、芽吹くものがある。

そんなことを想っています。