根が先、芽は後から。
芽が出ることに人は気持ちを取られがち。
言い方を変えれば、
成長や可能性を感じたいということだろう。
だが生物として考えてみると、
いかに人が利己的かがよくわかる。
多くの植物は根が先にでる。
冷静に考えてみれば、
種が水や養分を吸って芽を出す。
そうだよねぇ・・と納得できる。
これが人の問題や心の育ち方となると、
根っこを見ずに何とか目を早く出したくなる。
なかなかじっくり待つことはしんどいものね。
自然に則さない願いを持つというわけ。
不自然を望む理由は、
個々それぞれ違うのだろうとは思う。
共通する理由のひとつはここかな。
根っこというのは眼には見えにくい。
だから根を張ってきていることは、
どれだけ想像力を働かせるかにかかる。
根が張らないかもしれない心配や、
芽が出ないかもしれないという恐れにまみれてしまう。
芽が出る楽しみより、
自分の恐れに囚われがちになるだろう。
囚われているのは、
自分に見えている事情だけだと気付くといい。
成長には過程があり、
なによりそのプロセスが大事。
種が根を張り、芽を出す過程には、
外的な要素が重要なのだ。
外側から水を吸い、
陽の光を浴びて自分の力を伸ばしていく。
ときに養分を吸いあげたり、
土の変化に身を委ねて適応していく。
人も同じだ。
周りの人に育てられ、
最初は自分の頑張りだと思う。
そこに込められた想いやご縁に気付くとき、
心からの感謝とは何かを知る。
そこから、真の発芽が始まっていく。
人に関わってもらったことを気付いたら、
その成長は健やかだろう。
是非、自分の根っこも見つめてみて欲しい。
心配せずとも大丈夫、
ここまでどれだけの人に関わってもらったか。
もう気付かれたことでしょう。
根が先、芽は後から出るのだから。
2018/03/24 | グリーフとの向き合い方, セミナー グリーフケア, セミナー, 気付く
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