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最期まで自分らしく生きるとは、を問う

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ケアする人の心のケアの一環として、
看取りの研修もします。

 

看取りケア~医療・介護者向け相談室

 

冒頭の一環としてという意味は、
単なる私の心境であります。

 

それはこんな理由から。

 

看取りケア~もうひとつの理由

 

依頼される施設は、
看取りのできる人材育成に力を入れているのです。

かと言って、看取りの手順だけは教えたくない。

 

手順やマニュアルと思って欲しくないのです。

 

だから私の研修は、
看取りへ寄り添える人を育てることを目標に。

マインドセットみたいな内容です。

 

なぜ人を看取ることが大変になってきているのか、
そこにある人の気持ちにフォーカスを当てながら。

 

人の人生は誰ひとり同じ人はいない。
だから周りにはありとあらゆるドラマが溢れている。

のに私達は何故周囲の人の言葉に耳を傾けず、
知識やメディアに答えを求めるのだろう。

 

正しい年の取り方や死に向き合う気持ちなど、
正解はないというのに。

 

自分を育ててくれた両親や祖父母、
近しい人にその問いを投げる人はどれほどいるだろうか。

 

いつから年を取ってからの望みは、
いつまでも元気で居続けることやぽっくりと逝くことになったのだろう。

 

いつから高齢の親は生きることを
「迷惑を掛けたくない」と言うようになっただろう。

 

家に老人がいて、家族を出迎えてくれ、
安心を感じることを懐かしむ人も少ない時代。

 

 

人の本来の生きがいは、
自分の人生を生きることだったはず。

自立生活に支障がでると、
自分ではない外側からの制約を強いられるようになった。

 

 

老いること、死ぬことが、
家庭から切り離されるようになって長らく経過した。

人は老いて、死ぬというのに、
いつまでもそこに距離を置いていたい生き物なのかもしれない。

人の尊厳や自由が保たれにくくなったように感じる。

 

 

先の道を歩む人々は、
自分の人生を生きる可能性が人にはまだあることを私達に教えてくれる。

 

病気と加齢、それに続く孤独に耐えるだけが人生ではない。
最期まで人として生きたい、
それが一番の望みで合っているよと。
そのささやかな望みが叶えられない現代になっている。

 

 

だから・・

最期まで自分らしく生きるとは、を問う。

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