最初と最後の呼吸

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人間が生まれた来たとき、
最初に出す声は❝産声❞と呼ばれています。
これは広く知られているでしょう。

では・・
赤ちゃんがお母さんのお腹からでてきて最初にする呼吸。

“吐く”と“吸う”、どちらが先かをご存じですか？

産声を上げるから吐くと思われがちですが、
その前に小さくうぅっと吸うんです。
そして、大きく吐く。
これでお腹の中ではまだ使っていなかった肺が開きます。
（正確には肺胞ですが、医学的な詳細は割愛させて下さいね）

そして、私達はいのちを終えるとき・・
最後の呼吸は、“吐く”と“吸う”のどちらかご存知ですか？

これは、吐くです。
最期は様々な形がありますから今の時代は一概には言えませんが。
自然に見守る形のときは、大きく吐くことが多いようです。

生まれて先ず吸い、終わるときには吐く。

最後のひと息まで、きっとあっという間です。

人生は有限だから。

そのときを人は誰もいつなのかを知らないから。

有限の中の夢幻

運命とかはあるのか分かりませんが、
最初から決まっていることもありますね。

この人生はこの呼吸が止まるまで。

私達の生きる時間は生まれたときから、
そうしてそこまで繋げているんですよね。

生まれおちたときから、
いのちを使い切る、そのときまで。

自分さえも知らない、
そこまでのいのちの約束が人にはあるのね。

だから、それまでの呼吸を慈しんで。

常に吐いて、吸って・・繰り返す。

ただひたむきに生きる。

毎日なにかが動いていくの。

その中で、出逢って別れて・・感謝して。

大切な想いを胸に抱えて、いのちの時間を使って。

まだ見ぬその先へと世界を紡いでいく。

そんな世界に自分はいるということ。

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