旅立ちの支度
看護師は職業柄お看取りのあと、
おうちに帰る支度もさせて頂きます。
(最近は自宅でないことが増えましたし、
その後に葬儀社さんで整えることが増えましたが。)
身体をきれいにして、お顔を整えて・・
男性だとお髭を剃ったり、女性にはお化粧をしたりします。
死後の処置とも呼ばれますが、
旅立ちの支度だとも思うのです。
その人らしく最期を迎えるという言葉には、
病状や入院生活の時間が主に捉えられています。
というかこの支度のことが、あまり表に出されないだけかな。
私はこの最後を整えるのも、
その人らしくに大きく関わると思っています。
だからね・・
最期の瞬間を看取らせて頂いたら、
それまでを知っている看護師がその人らしく整えたいなって。
大分痩せてしまったお顔に面影を残したり、
こうしたいときっと言うよねとか。
この方はきっちりした方だったから、
眼も口も開いてしまったけど絶対閉じて送りたいとか思ったりして。
性格も関係するのか、驚くほどきっちり閉じれて。
ご家族ともこのエピソードが、
「~さんらしいね」って。
笑顔でお見送りをした。
最期なんだけど、終わりじゃない。
いつまでもその人らしく。
そして、御家族も経験のない方が増えたけど。
それはご家族も一緒にできたらいい。
旅立ちの支度はいのちを紡ぐことだから。
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