敬意と尊重
私の仕事を、共感や受容だと思っている方は多い。
その言葉が世間では、分かりよいから。
ただ、本当は違うのだと思う。
普段はあまり説明しないのだけど。。
通常のカウンセリングでは、共感や受容で事足りることも。
グリーフを抱えた人には、それだけでどうにもならない。
ivyに見える方々は、それを無意識に気付いている。
同じ大切な人をなくしたということには、
安易な共感は、求められていないのです。
大切な人もそれぞれに異なり、
なくした状況も心境も
グリーフを抱えた人の人生もそれそれ違う。
簡単に(ではないとしても。。)
「お気持ち分かります。お辛いですね。」
そんなことではないのです。
“共感”や“受容”という言葉では、
寄り添えないほどの辛い経験や想い。
私はそれを覚悟したうえで、お話を聞いていくのです。
そこで持っているものは、
私には何にも出来ない、
それでも手を伸ばさなければどうなるか。
そういう現実と、
ただその方に出逢わせて頂いたという、
“敬意”の気持ちと
その方の人生への“尊重”が必要です。
言葉では、共感や受容の方が聞こえがよくて
恰好いいけど。
それだけでは、グリーフカウンセラーは成り立たない。
2014/07/17 | カウンセリング紹介, グリーフとの向き合い方, ナラティブ グリーフケア, 御家族から教えて頂いたこと
関連記事
-
ミッション・セッション11
あら、ゾロ目・・ 縁起いい気がしますね。 この日のセッションも流れ...
-
陰極まり、陽となる。
冬至を過ぎ、心なしか陽がオレンジに見えます。 ここから陽が長くなって...
新着記事
-
2022年 夏至の余白
日常の中にある大切なこと、 人生には気が付くタイミングがあります。 ...
-
2021年10月 グリーフケア~はじめの一歩 ご感想
ブログを毎日にしなくなって、 めっきりご感想等も遅れてしまいすみませ...