“手を合わせる”に込める気持ち。

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信仰の知識ではないので。。
私見として読んでくださいね。

私達は大切な人に想いを馳せ、
手を合わすという仕草をします。

大切な人を思ってと、
信仰する神様や仏様にと
いくつかシーンの違いはあるのかもしれないけれど。

最近感じたこと。

小さなときはそれを何故かとか、
必要とか考えずにしてきたような気がします。
祖父母から、周りの大人からそうするものだと教えられて。
自然に身に付いたものでした。

このところ、手を合わせて何になるか？
というような質問を頂いたりします。
これにはあまりに大きな悲しみも隠れているので、
懐疑的な思いではないのです。御堪忍下さいね。

手を合わせても、帰ってこない。
心も癒えない。
何にもならない。
ましてや、大切な人が仏様になったなんて信じたくない。
まだ一緒にいたかったもの。。

そんな言葉で語られる気持ちに寄り添いながら、
ふと思うことがある。

私達はこのところ、
なんでも目的とか効果とかを追い過ぎているのかもしれません。

手を合わせるは、要求ではないのでしょう。

祈り

自分のエゴを叶えるものでもない。
思い通りにしたいための行動でもない。

まだ一緒にいたかったという、
お願いが叶うためのことではないんだね。

とはいえ、
苦しみの真ん中でそう言われるのもしんどいでしょう。

だから私は問われたら、こんなふうに応えています。

手を合わせるのは、お礼ですよ。
宗教が分からないと言うけれど、
大切な人は目の前には今はもういない。

神様や仏様のところにいったとしたら。。

仏様になったのだと思えないとしても。。

大切な人がそちらにいるならお願いします。
もしや、一緒に居られますか？
お世話になっております。いつもありがとうございます。

優しかったあの人への、
一緒にいた時間への感謝も込めて。
言葉ではもう直接伝えられない代わりに、手を合わす。

そんなお礼だけではどうだろうか？と。

合ってる、間違っているは問わなくてもいいかなと思うの。

そうして、手を合わすうちに気付きます。
「信じない」そう言いながら、話しかけている自分に。

手を合わせた向うにいる、あの人の存在に。
見守られている気持ちを持つ自分に。

手を合わす、この仕草にはきっと不思議な働きがある。
私はそう思っています。