想い出の取り出し方

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人はつらいことがあったとき、
封印するように奥の方にしまっておく。

なかったことのようにして、
平気な顔をした振りをしてしまうことがある。
あまりに悲しかったから。

だけど・・つらいことほど覚えているもので、
決して忘れる訳ではないんだ。

先日ちょっとした機会があって、
もう二度と思い出したくないことを思い出してみた。

これをするには、その前の準備段階が長かった。
思い出しても私は大丈夫だと思えるまで、
準備が整うとこれはチャンスだと思えてくる。

人から言われた言葉を事実のように真に受けて、
ずっと傷ついた気持ちでいた出来事だった。

思い出して、自分の奥を感じた結果・・

あんなにしんどかった想い出の奥には、
「私だって存在している」という想いが眠っていた。
誰がこう言ったからではなく、
否定されたことを自分で認めちゃってたんだった。

尊厳に関わることを他の誰かが傷つけることは、
到底出来ないのだと私は私に伝えたかったんだな。

そんな大事なことをずっと置き去りにしてきた、
ここは可能性という大きな発見だった。

生き重ねていくの。

過去の事象は変わらないけど、
自分の捉え方は変えることができるもの。

よく言われる“未来は変えられる”の意味は、
やることだけが変わるのでなく自分の捉え方が変わる。

だから過去も変わっていく。

自分らしさのその先へ。

閉じ込めたかった想い出には、
きっと大事なことが芽を出したがっていた。

このことは誰でも持っているもの。

人は想い出の取り出し方を知ることで、
またのびのびすくすくと成長を進めていくのだ。

2017年4月22日　MYジャンクション～小さな可能性を掴む