心配という気持ちを伝える。
人生も後半になると。。
出来ないことや失敗(と思われる)など、
そのことに触れられることを嫌う方もいらっしゃいます。
看護師の夜勤バイトでも、
そんな場面によく遭遇します。
けれど現実能力や体は若いままはいれなくて、
お手伝いが必要だったりする。
きっとそこには心の奥に、
❝情けない❞とか❝まだまだ大丈夫なんだ❞って気持ちがある。
例えば転んでしまった、と報告がきます。
看護師は怪我や要因を確かめるために見に行くんです。
でね、看護師が「大丈夫?」と声を掛けても。。
「大丈夫だよ」ってお返事が返ってきます。
どういう経過で転倒したのかを聞くのですが。。
なかなか教えてくれません。男性は特にそうなんです。
「どこもぶつけてない。」
「大したことないから。」
確かに怪我とかはしていないのだけど、
今後転ばないようにって安全のためになんだけどね。
そういうことを聞いてると、
ときにまるで事情聴取のようになり。。
ますます話がややこしくなったりします。
大事なのは、
“転んだって聞いて、心配したよ”
“痛いだろうから、もう転ばないようにって”
って気持ちを伝えること。
伝えても、突っぱねられることもあるけど。
翌朝、「心配掛けたね。」と言われることもあります。
伝わったかな?
人ってさ、
正直に気持ちを伝えたら伝わるもんだよね。
タイムラグがあることもあるし、
すぐに返答があるかは分からないけど。
だから何のためとかの目的や必要性より、
(こっちを伝えがちだけど。。)
気持ちの方を正直に伝えたらいいんだと思う。
カウンセリングもまだまだ誤解されていて、
アドバイスをされるところだとすごい間違いが蔓延してるけど。
出逢って、向き合った人として、
その人を心配してる。。その人の人生に一緒に向き合う。
何にも出来ないんだけど。。そんな自分をさらけ出して、
正直に向き合っていることを伝えることが一番肝心なんだと思う。
そういう気持ちが伝わったとき、
人はまた出逢いを感じることができるんじゃないかな。
また少し生きてみようって感じられるんじゃないかな。
誰かが自分に向き合っているって、そう悪くないんじゃないかな。
この世にも、まだもうすこし居場所があるって思えたらいいな。
そんなことを想いながら、人と接したりしています。
2016/05/05 | カウンセリング紹介, グリーフとの向き合い方 カウンセリング, グリーフケア, 気付く
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