存在という役割
死よりつらいこともあるのではないか。
授業で学生からでてきた疑問です。
をテキストに、
静岡大学で死生学のディスカッションをしています。
今週は終章を題材に、
“あなたにとって喪失とともに生きるとはどういうことか”
というテーマが学生から挙がってきました。
この“あなたにとって”というのは、
後期から授業を続けて受けてきて・・ということ。
2017年度の授業もあと2回となり、
テーマも大きくなってきています。
そして冒頭の質問は、
発表者の学生が疑問として出していました。
授業の後で違う学生から、
自分自身の体験を通しての考えを聞かせてもらったの。
「役割がなくなったとき、
人は生きる意味を見失うのではないか」
ということです。
役割、そこにある生きがい・・
人にはとても大事なものと思います。
学生が言ったのは、
最後まで役割があることという内容ね。
勿論そこを踏まえた上で、
私はもっと大事な役割があるのではと考えていた。
それは❝存在という役割❞ではないかと。
ただあなたがいる、
それだけで本来はいいのではないかと思うのです。
いつから生産性や効果が人の価値を決めることになったのか・・
ましてや、それがいつから・・
痛みや哀しみを生むことになったのだろう。
いのちという原点を私達は見失うのか。
いや、私達は気付く。
この人生であなたと出逢えたこと、
ともに笑ったことも悩んだことも宝物です。
存在という役割があるあなたと、
一緒に生きていきたい。
あなたという唯一無二の存在を、
心で抱きしめて。
私達を取り巻くいろいろなことも、
大事に取り扱いながら・・
あなたという存在とともに、
この時間をひたむきに生きていきたい。
それが私の願いです。
先に生き抜いた人も一緒にね。
よかったら、ここからの時間をともに。
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