始まりは予期悲嘆から。
昨日お伝えしたように、
ここから数日は先日のシンポジウムでお話したことを。
時間も短かったことと、
会場にいらしてない方ともシェアしたいと思います。
予期悲嘆という言葉をご存じですか?
まだ知られていない言葉とも思いつつ、
実はこのブログの中で1番多いアクセスがあるかも。
どこかで行き当って、
検索して辿りついてくださるのかもしれません。
これまでもいくつか記事を書いています。
今回お伝えしたのは、
緩和ケアや終末期医療に関わる方々に知って頂きたいから。
グリーフという言葉自体がまだまだ、
認知されていなかったり誤解もあります。
医療者は知っているでしょ?
と言われたりしますが・・・
病院関係の方に、
「なくした後のことまで、
今はまだ手が回らないんですよ。」
と言われることが圧倒的に多い私です。
❝今はまだ❞って付くだけいいか・・
そんながっかり感を抱えるこの数年。
思えば・・私もいっぱい迷いながら、
悩みながら歩みを進めてきたんだよね。
この上のリンクは以前のブログです。
今でも正解があるのか分かりません。
グリーフは病気でもないので、診断基準もありません。
予期悲嘆においてはもっとです。
それでも予期悲嘆の反応を抱える方はいます。
その方々に一番早く出逢うのは、
病院で仕事をするスタッフなのです。
だから病院で仕事をする方々に知って欲しい。
そして、もうひとつ知って欲しい。
“喪失”ということの捉え方です。
がお供になれば幸いです。
自分にとって大切な人、
かけがえのないものをなくすということ。
見つめ直してみてください。
ivyにいらっしゃる方が口にされる、
「あの日・・」
その日出逢う人は、
また大事な人になっていきます。
グリーフは❝後❞からだけではありません。
予期悲嘆という言葉、
一度向き合ってみてください。
お互いが認識を共有するだけでも、
痛みと世界は動いていくものです。
簡単ではないことかもしれない。
でも、私はそれを信じています。
2017/10/29 | グリーフとの向き合い方, 喪失 グリーフケア, セミナー, 御家族から教えて頂いたこと
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