夏の庭~本の紹介
このお話は今頃、
“6月に入ってから雨ばかりだ”から始まる。
小学生の男子仲良し組のひとりが、
おばあちゃんのお葬式に行ったことがきっかけ。
“死”ってなんだ?
そんなテーマが彼らを取り巻くのだけど、
自分たちは知らないって気が付くの。
それで・・
ここが男子の愛らしさって思うのだけど。
近所に住むおじいさんがどうやって死ぬのか、
見届けようってなる。
尾行したり、生活を想像して観察するうち・・
自分たちでも何でと(きっと)思いつつ、
ゴミ捨てしたり、庭の草取りしたりし始める。
(これ以上は書かないでおくけど。)
あー、
おじいさんが買ってきてくれたスイカを切ったりね。
こどもの頃、
死に触れたことはありますか?
どんなことだと思っていましたか?
こどもの頃に抱いた疑問に、
答えてくれる人がいたらよかったな。
今でもそう思うのは、・・
小さなこころに抱えていた大きな世界に、
誰かが味方でいて欲しかったからだと思う。
今となってはね、
大人になったって知らないことだらけだった。
大人も分かんなかったんだなって分かったのだけどね。
こどもの頃の経験や、
本から得た想いは人を創っていく。
こどもの頃にこの世には見えないものや、
自分の知らない隠れていることがあるって想いをもつ。
誰にでも痛みに向き合うときがあって、
生きる力は与えられているという実感をする。
それは自分を信じる力になっていく。
ぼくだけのことが大事なんだって。
いのちに向き合う時間から、
こどもでも受け取るものはたくさんあるのです。
ひと夏の物語、
こども達に手に取って欲しい一冊です。
そして想いに向き合いたい、
かつてのこどもだった大人も一緒に読んでみて。
映画にもなってるみたいだった。
2017/06/10 | グリーフとの向き合い方 グリーフケア, グリーフブック, ペットロス, 看取り
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