仕方ないという充足
物事に折り合いをつけるとき、
人は仕方ないという言葉をよく使います。
お話を聞いていると、
この❝仕方ない❞はいくつかの違いがある気がして。。
仕方ないという意味が、憤りの場合。
この場合の仕方ないは、嘆きや悲しみのストーリーの最初の方。
言っても仕方ないから、もしくは言えない程しんどいのに、
どうしてくれるのだという感情が噴出してくることだろう。
仕方ないが、諦めや絶望の場合。
着地点を見つけることを諦めるしかなかったと追い込まれているのかな。
途方にくれたように、仕方ないという言葉を発っせられる。
まだまだ答えはどこかを彷徨うストーリーにいる。
仕方ないが、正解を求めないところの着地点。
諦めるような心持ちは、諦めたのとは違うように感じる。
明らかにしない、ということを止めただけ。
明らかにならないと知ったともいうのかもしれない。
どのプロセスもいいとか悪いではなくて、大切。
もちろん、この3パターンということではない。
ただ着地点の❝仕方ない❞を発する人は、何かを手にしているように見える。
見えるは私の感覚の説明になってしまうけど、
こころの波が落ち着いたように感じる。
❝仕方ない❞は諦めでもなく、
言うときに、勇気も要らない。
自然に治まっていくときがくる。
愛情のプロセスに変容していく。
有限の中の夢幻
きっといつか仕方ないという充足を得たとき、
私達はいのちに生かされて生きていると知るのかもしれない。
2016/02/19 | グリーフとの向き合い方, 繋ぐ・繋がる グリーフケア, 御家族から教えて頂いたこと, 気付く
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