スピーチロック
聞きなれない言葉でしょうか?
今は介護の世界で使われている言葉です。
「スピーチロックとは」
(新しい言葉で、
きちんとした資料が手元にないけど)
言葉による拘束のことを指します。
認知症の方へ介護するときなど、
相手の心身の動きを封じ込めてしまうこと、
そう説明されることが多いかな。
これが結構難しいなと思っていて。
用例として、
「待って」「動かないで」
「ここにいてくださいね」など挙げられています。
言葉としてはよく使われていると思うのです。
そんなつもりはないことが問題と書かれますが、
認知症の方が危険に近づきそうなときや予測が立つとき・・
とっさに私も言ってるなぁ。
まぁ、拘束自体の概念も難しい。
ここはまたの機会として。
でね・・今日書こうと思ったのは、
普段でも似たようなことがあるから起こるのかもと思って。
認知症とか介護に限らず、
日常の人間関係からやっていることあるかな。
相手は拘束されないとしても、
それ以上言われたくないために相手を封じ込める言葉。
案外使われているように思います。
グリーフを抱えた同志で、
傷み合うことに痛みがあって止めてしまう。
「あなたには分かんないわよ。」
「同じ想いはしないでしょ。」
そんなこと言いたくないのに、
口をついて出てしまった・・
お話を聞く中ででてくるのね。
本当はなんて言いたかったのかな?
そう聞くと・・
「分かって欲しい。」
「一緒にそこにいて欲しかった。」
そう言って、涙が出ちゃう。
ね、こっちが本心だもの。
本当は言いたかったことは違うこと。
グリーフ、特に予期悲嘆のときも、
同じようなことが起こりがちです。
口にしたら、
そのときがきてしまいそうで・・
寂しくなって気持ちが言えないときがある。
言葉を使えなくなるときは、
他に表せる表現があるんじゃないかと思う。
私達は今その術を失くしつつある気がして。
人は受け取れる、
出逢いも想いも・・お互いにね。
そんな自分を取り戻して欲しいのです。
2017/09/05 | グリーフとの向き合い方, セミナー グリーフケア, グリーフケア~はじめの一歩, セミナー, 看取り, 看護
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