グリーフケアとは
グリーフは、日本語で「悲嘆」「深い悲しみ」などと訳されますが
本来は、単一な感情だけをあらわす言葉ではありません。
大きな喪失体験により、身体、感情、認知、精神、行動面に影響をきたし
そのことで一身上にあらわれるあらゆる「反応」を指します。
グリーフでは、当然のことなのです。
ただ、悲しみが深すぎてそれ以外の様々な感情が入り乱れたり混乱してしまう時期があります。
御自身だけでは、コントロールすることが難しく生活が困難になることや心身の不調に繋がることがあります。
また、死別だけでなく健康・人間関係の別れ・失業等の人生における変化や転機で喪失感を感じグリーフを抱えることもあります。
大切な方をなくしたこと、グリーフを見つめるには喪失を語ることが不可欠です。
グリーフの最中にいる時、何より大切なのは「早く克服しなさい」などと
急かされることなく、自分の気持ちや経験をゆっくり聞いてもらう機会をもつことなのです。
しかし、周囲の方も同じようにおつらい気持ちだったり、あなたの事が心配で話を聞けないことがあります。このような時には、ケアの専門家とお話しをして頂くことがよいのです。
グリーフ・カウンセリングではあなたのお気持ちを聞くことから始まります。
混乱した感情、誰にも話せない気持ちに折り合いをつけていきながら、
悲しみを取り巻くいろいろな感情を一緒に整頓していきましょう。
ivyでは「構成主義・ナラティブセラピー」に基づき、カウンセリングを行っています。
専門家に「自分の経験を語る」ことで、思考の整理、感情の識別と表現、喪失の意味づけが可能になると言われています。
そして、たとえ今は会えなくとも大切な人との新たな愛着の絆を形成していくことが出来る。
そう信じます。