このあとどうしちゃおう~本の紹介
ブログを読んでくださっている方からのご紹介です。
笑顔が素敵な看護師さん、看取りの現場にいる方でもあります。
いいとは聞いていたけれど、手に取る機会がなくて・・
これを機に購入してみました。
ヨシタケシンスケさんの絵本は定評がありますから、
私がおススメするのも恐縮ですがグリーフケアからの視点ということで。
この絵本は❝ぼく❞が主人公、
❝こないだおじいちゃんがしんじゃった。❞から始まります。
絵を見ると幼稚園くらいにも見えますが、
死を怖いかなとか寂しいかなという気持ちもお持ちのようです。
となると、小学校3~4年生くらいの概念かなとも思いつつ。
それでも割とフラットにまだ考えが及んでいるから、
2年生くらいかな。
怖いとか、寂しいは周りの大人から感じたことかもしれません。
そんなことを思いつつ、
❝ぼく❞はおじいちゃんが死の前にどんな心境だったかに想いを馳せます。
おじいちゃんもノートを遺されているのですが、
それが発想豊かにいろいろなことが描かれているのです。
おじいちゃんがどんな気持ちで遺されたのかは、
もう知ることも出来ません。
誰かに読まれてもいいノートだったのかもしれません。
おじいちゃんから家族への愛情が伝わるんです。
こんなかみさまにいてほしい、
みんなをみまもるほうほうが私はお気に入りページかな。
大切な人を遺していく方も切ないですよね。
それでもいのちは有限で、別れは来る。
心配しないでね、達者でやれよ。
そんな気持ちを伝えたいと思っているのかもしれません。
私のちょっとだけリクエストが叶うとしたら、
悲しくて寂しくてもそれは大事な気持ちだよってもうちょい押して欲しいな。
この❝ぼく❞は我慢せずに泣けただろうか。
このところ我慢するお子様のお話が多いものだから、
ふとそんなことも心をかすめていく。
いっぱい泣いてもいいよって絵本も欲しい。
大人でも、こどもでも、泣くことも受け止めて欲しいもの。
可愛い絵と豊かな発想でそんな想いを受け取れる一冊。
❝ぼく❞が生きるに繋げていく姿を通して、
家族で対話のきっかけになるかな。
おじいちゃん、おばあちゃんなど身内を送ったご家族に、
幼稚園から小学生のお子様がいたらプレゼントしてみてください。
2016/10/28 | グリーフとの向き合い方 グリーフケア, グリーフブック, 看取り
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