こども、ぴかッと光る~本の紹介
これね、名作だと思うのです。
残念なことに、絶版なの。
が、今日Amazon見ていたら珍しく中古がたくさんでてた。
しかもお手頃で。(私が買ったときは高かった・・)
よって、このタイミングでご紹介しようと思います。
静岡県立こども病院の院長先生だった、
中村孝先生のインタビューを編集して雑誌に掲載されていた文章です。
私は中村先生とは面識はありません。
すれ違いで入職したのですが、
絶大なる人気があった院長先生だったようです。
あの当時(1992年頃)は、
こども病院のどの病棟にもこの本があって。
大ベテランの先輩方が口々に、
「この本はいいよー。」「ほっとするの。」
「中村先生はみんな好きだったんだよ。」
などと話されたものです。
当時の私は読んだものの、
いいなあと思うどまりで・・。
今の仕事になってから、
思いだして購入しました。
こどもの成長発達や行動を切り取って、
そこにぴかッと光るいのちを見つめていける82編。
子育て中のお母さん、お父さん、
毎日大変なこともありますね。
ご両親は赤ちゃんの世話をしているのではなく、
いのちの輝きから何かを受け取っていくのでしょう。
ポジティブとかでもなくて、
そのまま見つめたら感じること。
ひとつだけ紹介しちゃおうかな。
もう買えない人もでてくると思うし・・。
「立つ」
赤ちゃんは生後九ヵ月ぐらいになると
椅子やテーブルにつかまって、立ち上がろうとする。
たまにうまく立つことに成功する。
でも、腰を下ろすことを知らないので
そのままずっと立っていなければならない。
しまいにくたびれて泣きだす。
一人立ちというのは
大変なことなのである。
あら?赤ちゃんでなくて、私もまだまだおんなじね。
しかも、くたびれて泣くこともない・・(笑)
そんな日常に埋もれそうな、
こどもの頃から作った気持ちを大人が思いだす一冊に。
生きる姿を今見つめ返しているあなたに。
おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントにも最適。
中古しかないけどね。
私が何でも出来るときが来たら、再版したいな。
必要な方に届きますように。
うちにある一冊は、
どこかの図書館から市場に払いだされたものらしい。
❝除籍図書❞って印鑑が裏表紙にある。
なんだか本が旅をしているようで、
汚れているこちらの方がお気に入りだったりする。
2016/10/16 | グリーフとの向き合い方 グリーフケア, グリーフブック, 気付く, 看護師時代
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