講演会でお会いしましょう。
仕事をグリーフケアとした頃、
講演なんて自分が出来る日がくるのだろうかと思ってました。
それでも知って欲しい一心でやってきた気がして。
今更ですが、
始めた当時を振り返って考えてみたの。
セミナーは出来るかなと思っていた。
で、私の中でそれは何が違うのだろうと。
セミナーは学んだことを伝えることに近い。
例えば、理論とかね。
学術的にどこかの先生が発表してたりとか。
私だけに責任がかぶさらないような気がしてた。
(これは今は全く変わってしまった気持ちだけど)
講演は私の学んだこと+実績+私の考えていること
みたいなイメージで。
そんなふうに伝えるのは当時は自信がなかったのかも。
自信がない中でも一生懸命伝えたら・・
お伝えした方が何かに気が付いたり、
自分の人生を歩んでいくことをまざまざと感じて。
伝えたことに歪みがなければ、
人は真っ直ぐに受け取ってくれると知りました。
だから今は気負いなく伝えることができる。
(熱くなって時間超過することがあり、反省ね。)
今年に入ってからの変化は、
グリーフの知識はもう書籍でもネットでも読めると感じていて。
私が勉強していた頃より、
知識に関してはかなり時代は進んできている。
“グリーフとは何か”を伝えるだけの時代は過ぎつつある。
グリーフケアも次の時代にきている。
と、私は勝手に思っている。
グリーフケアは大切なんです、
という啓蒙だけではもう動いていかないだろう。
私の役目は、
伝える方々の現場が動いていくこと。
その先のお役に立つことを伝えること。
しかも正解でなく、
その職場やメンバーで話題にできるようなこと。
当人たちが対話できるといいんだな。
そう考えると、
ここで活きるのは私が関わっている分野。
いのち、看取り、生と死、
そして今は死生観や死生学という視点。
これらを学問から人間に落とし込んでいくこと。
気が付けば・・
これが私が看護を通してやってきたこと。
私はただの医療行為をしてきた訳ではないのだから。
医療や介護現場でなら、
いのちや看取り、グリーフケアとか。
そこでの役割や指針とかね。
カウンセラーさんなら、
人に寄り添う職業としてグリーフケアから気付ける視点。
一般向けには御自身の人生を見つめて、
生活や人生に落とし込み、自分らしく生きられるように。
その施設のニーズはそれぞれなので、
同じ医療現場でもテーマや内容は違うんだよね。
そんなことを考えていると、
スライドは毎回毎回作ることになる。
時間は掛かるし、その分練習にも費やす。
それでも私はそれがivyのスタイルだと信じているし、
私には合っていると思っている。
よって私への講演依頼をした方は、
「例えばどんな?」と質問されてもすぐに答がないと思う。
打ち合わせのメールや電話が複数回必要でごめんなさい。
講演会で大切なことがもうひとつ。
もしかしたら、この最後が一番大事かも。
私に連絡をくださる方の役割は連絡係じゃないの。
未来に向かって私に伝えてくれる人。
その組織や施設の未来を創る中心になる人。
そこを頼ってくる人達の幸せを見つめる人。
現場に光を与え続ける人になるんだよ。
だから私はその方の力を信じているの。
それから打ち合わせで話したことは、
その後困ったときに相談もできる関係性を作る。
この双方向作用が重なって、
響くものがエネルギーとなって当日共鳴していく。
集ういのちが輝きを増していく。
さぁ、それでは・・
講演会でお会いしましょう。
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