生存以外の価値
今日のタイトルにした言葉が、
ちらほらと流れ始めている。
最近というには長くなりつつある、
コロナ時代の危機とか課題に関してですね。
(コロナって呼び名があまり適してないんですけど、
風邪にもコロナウイルス由来のものもあるし・・
分かりやすく“コロナと使います”)
新型コロナウイルスにより人類は、
これまでと違う生死の局面に瀕しています。
勝つか負けるか、戦いではなく・・
共存していくという課題です。
(これに関しては一種望ましくも感じるけど。)
これまでのように見ない振りしたり、
放置することも出来なくなったのです。
そこで向き合うのが生存以外の課題です。
が、新型コロナに始まったことでなく、
以前から生存以外の価値に関しては厳しかったよなぁ・・
と私は思うのです。
人には皆、死という終わりがあります。
けれどグリーフを扱うとき、
掛けられる言葉には切ないことも多くありました。
悪いことでもありません。
生きている間に体験出来ぬ“死”は怖いのです。
だから“いつか”とか“遠い誰か”と先送りします。
“生”に価値を置いて話されるとき、
知らずうち未来は限界を強いられることになる。
可能性を狭めている自覚がないこと、
どちらかと言えばこの辺からでないと難しいだろう。
死者への尊厳といっても、
自分の未来と重ね合わせる人は少ないだろうから。
死を病名や状況で表すしか持ち得ない、
それは一端ではあるけれど・・
その人自身を表すものではない。
私達は誰かの生死以外の価値、
生き様や想いや紡いできたものを知ることが必要。
ひとりひとりが運ぶいのちだから。
誰かのいのちが遺したもの、誰かが受け取るもの。
人はまた重ね、繋げていくのだから。
生存以外の価値は言葉になっていないだけで、
胸の中にあるのだと思う。
だから私達は大切な人を忘れない。
そこからまた一歩踏み出していく。
2020/07/22 | グリーフとの向き合い方, 喪失 お問い合わせ, オルタナティブストーリー, カウンセリング, グリーフケア, グリーフケア~はじめの一歩, セミナー, ドミナントストーリー, 予期悲嘆, 再構成, 気付く, 看取り, 自分の在り方
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