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環境を変えてもいいですか?

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よく頂く質問です。

グリーフの最中にいる方から、聞かれます。

例えば、
「引っ越しをしようと思うのですが、どうでしょうか?」
「見るのがつらいので、荷物を全部捨てようと思うのですが。。」
「家族と別に住んだらいいのかと思うのですが、どうでしょう?」

等など。。

人は両方の人生を歩めませんから、ふたつの条件で比べることは出来ません。
また、私にもその方の未来を見ることは出来ません。
なので、一番正直に言ってしまえば
分かりません。。なのかもしれませんが。

この時私が考えるのは、下記のようなことです。
私が求められているのは、グリーフを勉強したカウンセラーとしての意見であるということ。
大切な人をなくした方の気持ちを理解してくれるだとうと思われている立場。
また、その私にきっと“大丈夫ですよ”とか“いいですね”と言って欲しいのだろうということ。

お気持ちは分かりますよ。
私もひとりの人としたら、賛成してさし上げたいし
私の立場からアドバイスとして受けたら
合っている気がしますよね。。

でもね、もうひとつ思うのです。

では、どうして人は「どうでしょうか?」と聞くのでしょうか?

いろいろなグリーフの方がいらっしゃいますから、
一概には言えないこともありますが
もしかしたら、いえきっと。。そこに何か不安があるのではないですか?

大切な人をなくしてしまい、あなたの世界はきっと崩れてしまった。
その世界をまた変えるということに、不安がある。
そして、“大丈夫ですよ”という安心材料が欲しいのではないでしょうか?

グリーフケアの観点からいえば、
大きな喪失の後一年は環境を変えることはお勧めしていません。

なぜなら、環境を変えることもまた喪失を助長するからです。
環境を変えることは大きなストレスを伴います。

変えたら変えたで、その大切な人をなくしたという事実を突き付けられます。
今の心境のまま、条件だけ変えても同じです。

やっぱり変えなければよかった。。
あの人を失って今こうなっているのだ。。
そう再認識してしまうことがあるのです。

これは、私の考えでなく
世界的に認められている理論からも言われていることです。
自分だけは当てはまらない、そう言い切れる人は少ないのではないでしょうか。

だから、簡単に“いいと思いますよ”とは言えません。
ごめんなさいね。無責任には言えないと考えているからです。

では、どうするか。。
今の不安を解消しませんか。
本当はそれがシンプルなのです。

ただ、人はいろいろ理由をつけて回避しようとしています。

大きな喪失を経験すると、ひとりで立ち向かうことが困難になります。
それは、今まで気付いた世界、今から夢見た未来が崩れて行くからです。
おひとりで向き合うことが困難なこともあります。

そんなときのために、グリーフケアという考え方があるのです。
大丈夫。向き合うことが今は大変でも、いつか抱えることができます。
私は多くのそういう方を見てきたし、私も揺るがなく信じています。

いつでもお待ちしています。
すぐでなくとも、ご自身のいいタイミングでいらして下さい。
向き合ってみようか。。少しでもそう感じた時が、きっとご自身のタイミングです。

TS3U0280

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