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“泣く”を“聴く”こと。

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“泣く”をダメなことにしている人は、
ことのほか多いものです。

ivyに来られる方でも、
「泣いてばかりいる。」
「泣かないようになりたい。」
そう仰ることもよくあることです。

 

泣かない人間・・いるのだろうか?
それは人の生命活動の範疇だと思うのです。
「泣かないように」は言葉そのままでなく、
泣いているときが苦しいという意味のことが多いのでしょう。

 

そして同じ“泣く”でも人によってしていることは違う。
そこにつけているラベルも違う。

 

ダメなことにしている人はきっと・・
苦しいのが嫌とか、弱いとか、情けないとか、
そんなラベルを付けてしまっているのだと思う。

 

 

 

泣くことは、悼みだ。
大切な誰かに想いを馳せること。

人は真実に触れると涙がでてくるのだと思う。

 

あなたが泣くことは、
その愛と想いを誰かに伝えている。

 

愛情のお話し

 

私に伝えているのでないこともある。

大切な誰かへの語りでもある。

私はそれを聴く。

 

喪失とともに生きる―対話する死生学の中で、
中井弘和先生がこんな引用をされている。

「聴」には、詳しく注意してきくといった一般的な意味にはじまり、
自由にしておく、受ける、待つ、許す、といったものがある。
(長澤、1967)
こうしてみると聴くことは愛の行為そのものであることに気づかされる。
(中略)
声の向こうに在るいのちの振動を身体全体で感じ取ることを
聴く意味と捉えてもよいだろう。

 

 

私は“泣く”姿を“聴く”とき、
この文章に近いものを感じている。

いのちから発せられるものを感じ、
伝えようとしている姿が“泣く”ことだと。
その振動を受け取ることが“聴く”こと。

 

 

泣くは、喪の作業でもある。

 

 

大切な人から受け取ったもの、
それは言葉だけで語りつくせない。

言葉に表せない想いに、いのちからの響きがある。

 

 

そして個人的な感情を足すとすれば・・
あなたが泣くことは、
私にも許しと学びをくれる。

私もいつでも泣いてもいいのだと。

そうして人はいのちを大事に生きていくのだと。

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