書籍という財産

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小さい頃から本が好きだった。
正確に言うと、おもちゃを買ってもらえる環境ではなかった。
母が工面して、時々本は買ってくれた。

小学校低学年から、図書館に通った。
こんなにある本のどれを読んでもいいんだって、
きょろきょろしてワクワクした。
今になって思えば。。きっと、
初めてどれでも選んでいい自由を知ったんだと思う。

そんな経過もあって、本を読むのが好きになった。
正直に言えば、
経済的に余裕のない家庭をみじめに思ったこともある。
おもちゃの方が欲しかったし。。(笑)

今となれば、そんなことも懐かしい想い出で。
いや、自分のケアをしたら親も本心から許せて。。
違う視点を持ったということかな。

本から受け取る知識や概念は、
今の私を形作ったものである。

受け取る想いは支えでもあった。

レガシー

先人から受け取り、本も継承していくもの。
貨幣や物質より、価値の変わらない財産だろう。
そして年齢を重ねるほど、その価値はより豊かになっていく。

年をとるのもいいもんですよ。

年齢を重ねる毎に獲得した経験と想いを豊かさに蓄えて。

そんな大人になっていく本を手にしてほしい。

私が電子書籍を作るか悩んでいたときがあった。
師であるOさんが、
「違うでしょ。浅原さんの作りたい本は、その人の本棚にあって。。
　またつらいときに、手に取れる本ではないの？」
そう言って頂いた。

はっとした。
見逃していたことを、気付かせて頂いた。

だから装丁にも気持ちを込めて。。
ポラーノ出版さんと相談して、手触りの優しい紙を使って頂きました。

人生のお供になる本を見つけてください。

がその中の一冊であれば、私はとても嬉しいと思う。

帯がついた画像をまだ出してなかったね。

TS3U1396