喪失は。。
「グリーフと、普通の悩み相談を一緒にしないで。」
こういわれたことがある。
開業しようかと悩んでいた時期のこと。
丁度昨年の今頃だったかな。
カウンセリングで開業するなら、都会の方が受容はあるけど、
私は自分のルーツでもある静岡でやりたい。
そうなると、料金を一般的より安くしないと駄目かなぁ。。
なんて話していたのだと思う。
友人のひとりで、いつもは口をはさまず聞いてくれる彼女が
突然真顔で、強い口調で言ったのだ。
彼女は、恋人を結婚の手前でなくした。
言われようのない苦しみを何年も何年も経験して、
やっとグリーフケアの世界に巡り会った。
今はまだ、頑張って向き合おうとしている途中だ。
喪失体験を話すことも苦しくて大変。
ほとんど口を閉ざしている人。
でも、優しさが伝わるのは彼女が経験した苦しみがあるから。
「普通の悩み相談と一緒にして欲しくない。
人生の喪失は、そういうものではない。」
そう言いたかったのだろうと思う。
私、見失ってたなぁ。。とただ、ただそれだけを思った。
あんなに私も辛かった。。
喪失は、大切な人をなくしただけでなく
愛情の絆を失うということ。
だから、悩み相談ではないのです。
今は会えないあの人との絆を探す旅なんです。
また、その絆が違う形で見えたら
あの人の笑顔を思い出すことが出来ます。
今より苦しみは少なめに。
あの笑顔、想い出したくなりませんか?
そう思ったら、あなたの喪失は向き合う時にきたのかもしれません。
2014/02/06 | グリーフ, グリーフとの向き合い方, 喪失 グリーフケア, 御家族から教えて頂いたこと
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