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倚りかからず~本の紹介

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今日たまたま手元に届いた本を見て、
時間がすっと巻き戻った。

 

手元に届いたと表現したのは、
本を選んで送ってくれるサービスというものを利用したのだ。

このところ自分の仕事の範囲に限られている気がして、
自分が選ばなかったらどんな本と巡り会うのだろうかという興味本位で。

 

届いた本の一冊に、茨木のり子さんの詩集があった。

 

倚りかからず (ちくま文庫)

 

時間がすっと戻った気がしたのは、
私の人生を変えた本にもこの方の書かれた詩が載っていたから。

 

とはいえ、
そのときは胸にずんときただけだったけどね。
人生が変わっちゃうなんて思ってもいなかった。

グリーフという言葉を初めて知ったときだった。

 

グリーフケアとの出会い

 

1998年くらいだと思う。
偶然、この本を学会会場で見つけた。
パラッと捲ったら、止まらなくなり・・
学会会場を抜けて、隣のホテルのラウンジで一気に読んだ。

 

 

グリーフってなんだ?
そうなんだ、この切ない気持ちは当然なんだ。
どうして知られてないんだろう。

この頃にはグリーフという言葉は存在すらないに等しかった。

 

 

ほんの偶然だったけど、
この本で私はこの方の詩を知った。

 

頭と心のドロドロが噴き出して涙になり、
それは情熱になっていった。
(すごい時間かかっているけど・・)

先に書いた衝撃と一緒に頭のどこかにこびりついている。

名前を見ただけで、
あのラウンジの空間が一気に引き戻った気がした。

 

茨木のり子さんは、日本を代表する女性詩人だ。
ご存じの方も多いのだと思う。

大正生まれ、既に亡くなられている。

 

静かで、でも激しい言葉を紡がれる。

この書籍の中でも特に後半の4編に魅かれる。

 

❝苦しみの日々 哀しみの日々❞
❝マザーテレサの瞳❞
❝水の星❞
❝ある一行❞

 

<絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい>
これは詩の中に引用されている言葉。

あの頃より自分への怖さがなく読めるのは、
私も涙と情熱と一緒に年を経たことを感じる。

 

喪失の痛みと大切さを感じる中で、
生きる中で虚妄に陥ることも多々あるもの。

 

私もうつろなるものに足を取られず、
淡々と自分の道をいきたい。

何かのときに思いだして欲しい作品たちだと思う。

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