今すべきこと。
死の前にいのちを生き抜くという課題がある。
もしいのちが終わりに近づいていると知ったら、
あなたはここから何を望むだろうか?
必要以上の治療は不要ということだろうか、
チューブは付けないでほしいということだろうか、
時間がもっと欲しいだろうか。
それとも自分らしく、
時間を過ごさせてほしいということだろうか。
あなたの担当医は最初のふたつ(可能なら三つめまで)
は叶えてくれる可能性はある。
しかし残念ながら、
最後の自分らしくだけは医療や介護の現場では難しいことが多い。
なにより、
そこに辿り着くまでに自分自身でさえも
何が正解か見つめてこないで生きてきたことが多いからだ。
大概の望みは健康で元気でいるときの仮定で、
病気や加齢が迫ってきたときの想定でないだろう。
何が自分らしいかさえ、
見つめずに生き進んできた時代だったからだ。
いのちの危機が自分に迫ったとき、
人は生命を永らえたいのだろうか。
時間を稼ぎたいのではなく・・
それ以外に大切なことがあるのだろう。
ここからの多死社会に向けて、
人は何を見つめていくことになるのか。
自分の人生を生きるために必要な視点はなんであろう。
ここを切りこむプロセスがここから必要なんだ。
未完了のことはありませんか?
そしてそれは、自分自身が知っているのだと思う。
言葉として持っていないかもしれない。
まだ感覚なのかもしれない。
医療の方法やセレモニーの検討の前にすべきこと。
いのちに心からの感謝を。
自分自身に愛を。
感覚を明確に感じ、
言葉に落とし込んでいくこと。
それが今すべきことだと感じる。
2016/11/29 | グリーフとの向き合い方, 繋ぐ・繋がる グリーフケア, 気付く
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