人生の役割
老いもグリーフです。
そういうと、「へぇ。。」と言われることが多いですが。
今まで出来たことが思うように出来なくなったり、
御家族からみると、そんなことが切なくなったりします。
喪失感ですね。
ただ、これって少し見方の基準が異なることが混在しています。
今の世の中って“生産性のあることが素晴らしい”ということが
まかり通っています。(それはそれで必要ですが。。)
お金を稼ぐとか、どれだけ活動するかとかね。
だから、お金が稼ぐとか活動出来なくなると
社会の役に立っていない気持ちになったり
価値が低いかのように感じられる方がいらっしゃいます。
でもね、人の存在価値って生産性とイコールではないのですね。
単純にイメージしやすいのは、赤ちゃんかな?
赤ちゃんて、いるだけで充分ですよね。
“働いてよ”とか“生きる意義”とか求めなくはないですか?
その存在を認めて、感謝して、支えて(育児とかね)いますよね。
何故、大人になると変わってしまうのか?
それは、若くて元気な時の存在価値をそのまま当てはめてしまうから。
お年を召して、お仕事をリタイアして役割が変わっても
生産性を求めるからではないでしょうか?
人は誰でも、老いていきます。生き物ですから。
そうなったときには、また存在価値は生産性だけでなく
「そこにいる」という存在に充分意味があるのではないでしょうか?
紅葉する葉っぱのように、人生のステージも変化していきます。
それは、自然なことです。
改めて、思い出しませんか?
私達も何にも出来ないとき、そうやって手を掛けて育ててもらったこと。
実は、たくさん愛情を貰って育ってきたこと。
存在を認めてもらって、ここまで来たこと。
私たちは、時々忘れてしまう。
だから、老いに必要以上のグリーフを感じているのではないでしょうか?
このテーマも深いですね。
私の「素敵な人生の結び方」の講座(11月20日SBS学苑)では、
こんなことも交えてお話しをさせて頂こうと考えております。
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