おもかげを失うこと。

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面影というと少し曖昧な表現にもなりますが、
これも大切なものを失くすひとつです。

その人らしさを感じるものやことを、
失くしたように感じるということです。

私達が生きる中で体験する切なさのひとつ。

面影とは、
１ 記憶によって心に思い浮かべる顔や姿。
２ あるものを思い起こさせる顔つき・ようす。
「目もとに父親の―がある」「古都の―は今やない」
３ 実際には存在しないのに見えるように思えるもの。
まぼろし。幻影。
４ 歌論用語で、作品から浮かびあがってくる心象。
以下、略。
（デジタル大辞泉より引用）

よく1の例で使っている事が多いかな。
心情的に出てくるのは、2の方が多い印象です。

例えば大切な人が元気な姿を損ねたとき、
段々と進行していくような病態のときなどです。

あいまいな喪失という区分けの中で説明される、
別れのないさよならですね。

「さよなら」のない別れ　別れのない「さよなら」－あいまいな喪失ー

お別れはしていないけど、
さよならしていることがあるという意味合いです。

喪失があれば変化がある、
変化があると喪失がある。

おもかげを感じられず、
人は切ない気持ちになります。

それほどしんどいのは、
自分の心と身にも影響があるからです。

相手だけでなく、
自分自身も失うということに繋がることがあります。

自分自身を失う。

必要なのは適応と再構成・・

何をなくしたと感じているか、
ここを丁寧に扱っていくことが大事。

失ったと感じているものは、
本当はどんなことでしょうか。

目の前の景色とここからの時間を、
ともに生きるということに繋がっていきます。

2018年2月10日　グリーフケア～はじめの一歩