あの頃を。
「あの頃は・・」
この表現が出てくるのも、
グリーフカウンセリングによくみられます。
「いつまでもって思われちゃうけど。」
そんなふうに仰る方もいらっしゃいますが・・
あのことは過去だけど、
感じているのは今なんです。
起こった出来事を受け止めるのに、
必死だったあの頃・・
❝受け入れる❞なんて、
とても出来ない・・
だから受け止めた振りもして。
あの頃は一生懸命で、
そのときは見えていなかったものやこと。
今になったら、違って思えること。
そんなことが時間を経て、
浮上してくることがあるんです。
「現実社会に戻ったら、
話す人がいなかった・・」
今いらしているお母様がポツンと言いました。
この感覚分かるなぁ・・
だから私は話せる人、
いつでも行くことのできる場所があったらなぁ。
そう思ってきたのです。
話していい、
伝えていいの。
あの頃に置いてきた想い、
もうここらで下ろしましょう。
あの頃を大事にしないことでもない、
動いてないと進めなくなる訳でもない。
この駅で立ち止まっても、
その先にまた行き先がある。
それは置いてきた自分自身と、
一緒に進むいのちの旅になっていきます。
2017/09/07 | カウンセリング紹介, グリーフとの向き合い方 カウンセリング, グリーフケア, 気付く
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