「乗り越え」ない。

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グリーフは、乗り越えるものでも立ち直るものでもない。
グリーフだけではないと思いますが、
“乗り越える”は、そのときの事象を消滅させないと
可能になりませんから。

普段使われる“乗り越える”も、言葉の使い方間違いかもしれません。
それで、よく誤解されます。

私は時々取材を受けることがありますが、
NGワードとして
“乗り越える”　“立ち直る”などを提示させて頂いちゃいます。

。。生意気ですみません。

でもね、グリーフに対して充分説明して。。
分かって頂いたかな？と思っても。。

NGワードを提示すると「え？そうなんですか？」「何故ですか？」
と言われるので、やはり伝えないといけないと思います。

活字はインパクトが大きいので、本当に大事だなと感じます。

日常でお会いする方でも
乗り越えたという言葉を使う方がいらっしゃいますが、
「だから、もうそのことはいいんですけどね。。」と言いつつ
たくさんお話しをされます。

まだ、想いがたくさんあるのだと思いますよ。
当然です。いっぱいお話しして下さい。
大切な方をなくすということは、あなたにとって大切なことだったから。

「乗り越え」ない。で、いいのです。

私がよく使う表現は、「抱えて生きていく」かな？

その方のこと、想い出、そのときの自分の気持ち、

そこから、受け取ったメッセージ。
その後の人生、自分のいのち。。

胸に抱えて、生きていく。

それでいいのです。それが、大切なこと。

雨の日だって悪いことじゃない。